エクソソーム豊胸【効果は? ダウンタイムは? 死亡事例の真相は? 】
UPDATE
バストクリニックでは、脂肪注入豊胸のオプションとして「エクソソーム豊胸」をご提案しています。エクソソームとは、組織の修復を後押しする成分として、今、美容だけでなく再生医療の領域でも注目されている成分です。当院では、手術前に点滴でエクソソームを投与するとともに、注入する脂肪にもエクソソームを添加しています。これによって、
術後のダウンタイムの早期回復と、通常の脂肪豊胸を上回るバストアップ効果が期待できるからです。
エクソソーム豊胸によってなぜこうした効果が期待できるか、デメリットや注意点はあるか、また、最近巷を騒がせている「エクソソーム治療の安全性をめぐる論争(死亡事故の真相)」関して、当院の見解をお示しできればと考えています。
エクソソーム豊胸とは
まずはエクソソーム豊胸の効果と、施術の具体的な進め方についてご紹介します。
症例
<49歳女性>
胸が小さいことがコンプレックスでご相談に来られたゲストです。子育てがひと段落し、友達と温泉旅行に行きたいが、バストの見た目が気になってしまうとのことでした。できるだけバストを大きくしたいというご希望だったので、脂肪の定着率を高めるエクソソーム豊胸を行いました。
<43歳女性>
術前と術後の写真比較です。小ぶりだったバストが、ふんわりと自然なかたちでボリュームアップしたことがお分かりいただけるかと思います。
施術名 | 脂肪注入豊胸/エクソソーム投与(オプション) |
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施術概要 | 気になる部位の皮下脂肪を採取し、不純物を除去したコンデンスリッチファットに、エクソソームを添加してバストの皮下に注入する。また、手術前にはエクソソーム単体を点滴投与する。 |
施術費用 | 脂肪豊胸モニター価格:¥864,000(税込 ¥950,400) エクソソーム添加オプション:¥140,000(税込 ¥154,000) 自然なボリュームアップ【脂肪注入豊胸モニター募集】 |
副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
方法
エクソソームは、注入する脂肪に混ぜるのと、エクソソーム単体を点滴で全身に投与するのと、2つの方法で投与します。
バストに注入する脂肪に添加することで、脂肪定着率の向上、ひいては従来の脂肪豊胸を上回るバストアップ効果が期待できます。
一方、点滴は全身で効果を発揮することから、脂肪吸引を行った部位とバスト、両方のダウンタイムの軽減に寄与します。
エクソソーム豊胸のダウンタイム
エクソソームには組織の修復を促す作用、つまりダウンタイムを軽減する効果が期待できるとご紹介しました。であるなら、実際どれほどの効果か気になると思いますが、それを示したのがこちらです。
特に大きく違うのは、脂肪吸引を行った部位の内出血の状態です。脂肪注入豊胸では、術後のダウンタイムが重いこと、また、部位が広範囲に及ぶことがネックになるとお考えの方も少なくないと思いますが、エクソソームはそのハードルを下げてくれます。
エクソソームとは?
エクソソーム豊胸の効果をご覧いただいたところで、その効果の裏付けを詳しくご紹介したいと思います。
エクソソームの役割は、各細胞が持つ核酸やタンパク質から得られる情報を他の細胞に伝達することです。これによって、さまざまな生命現象に影響を与えています[1][2]。私たちの全身の細胞が日々変化を遂げているのは、エクソソームのこうした働きによってもたらされているのです。
再生医療や美容の分野では、組織の修復(若返り)など、エクソソームがもたらす良い変化に注目し、これを疾患の治療やお悩みの解決に役立てようとする試みがなされています。
エクソソームは豊胸にどう役立つのか
エクソソームを豊胸手術に用いることで、豊胸効果の増幅と、ダウンタイムからの早期回復が同時に期待できます。
豊胸効果がアップする(バストアップ効果が期待できる)
注入した脂肪がバストに定着するには、脂肪を生き残らせるために新たな血管を必要とします。その点、脂肪組織とともに幹細胞エクソソームを移植したところ、血管新生が促進されたことが確認されてました[3]。
幹細胞エクソソームの投与後、毛細血管の数は脂肪由来幹細胞投与時と同程度に増加しました。このことは顕微鏡画像でも確認されています。また、血管新生を促す各種因子も有意な増加 が認められました。このことから、幹細胞エクソソームは移植組織の血管新生 を改善したことが示唆されます。
ダウンタイムから早期に回復する
幹細胞エクソソームを投与したところ、そうでない時に比べて損傷の回復が早まることが確認されました。組織の損傷回復には豊富な血流が必要なので、この背景にも、先ほどお示しした血管新生作用が関与していると考えられます。
エクソソーム治療は安全か?
2023年10月11日、再生医療抗加齢学会より「幹細胞培養上清液に関する死亡事例の発生について」という非常にショッキングな声明が出されましたが、この情報が事実であることは今もって確認されていません。この件に関して詳しく取材を行った「日経バイオテク」にも次のように記されています。
“ 同学会(再生医療抗加齢学会)によれば、学会の会員や会員企業は死亡事例 に関係しておらず、外部から寄せられた情報だと言います。噂で名前が挙がっている自由診療の医療機関や、 自由診療でエクソソームの投与を手掛ける医師などにも当 たってみましたが、「そうした事例は無い」「全く知らない」と否定されました。(中略)
日本再医療学会も、本誌に対して「死亡事故があったとは考えていない」とコメント。厚生労働省の関係者も「正直、分からないというのが本音だ。情報の出所が把握できていない」と話していました。”
「『エクソソームの投与後に死亡』の噂を追う(日経バイトテク:2023年11月15日配信)」
もちろん、こうした報道はエクソソームの完全な安全性を裏付けるものではなく、今後もその動向は注視する必要があります。ですが、現時点では、当院としては重大なリスクはない安全な物質だと考えています。というのも、当院で採用している「M2Pエクソソーム™」は、国内上場企業の技術移管により、現在当院の他に100以上の提携医療機関でも採用されている製剤だからです。エクソソームの中でも特に信頼度の高い管理体制のもと製造され、かつ、豊富な臨床実績を有しています。
エクソソームは脂肪豊胸の懸念を払拭
脂肪豊胸では、大幅なバストアップが見込めなことと、ダウンタイムが長めに必要であることがネックでしたが、エクソソームを加えることで、この2つの問題を同時に解決できる可能性が広がりました。
「脂肪豊胸だと大きくならない」
「ダウンタイムが長い脂肪豊胸はちょっと…」
エクソソーム豊胸は、そんな先入観をお持ちの方にこそオススメしたい豊胸術です。気になる方は、ぜひお問い合わせください。過去の事例を含めて、詳しくご紹介させていただきます。
コラムのポイント
- エクソソーム豊胸は、従来の脂肪豊胸を上回るバストアップ効果が期待できる
- エクソソーム豊胸は、従来の脂肪豊胸に比べダウンタイムの軽減が期待できる
- 当院では、エクソソームの中でも特に信頼度の高い「M2Pエクソソーム」を採用
よくある質問
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エクソソーム豊胸を受ける際に考慮すべきデメリットはありますか?
今のところ、通常の脂肪注入豊胸と同じで、それを上回るデメリットは見当たりません。
当院が使用するM2Pエクソソームに関しては、安全性にの検証もしっかり行っています(外部委託の毒性試験においても、問題点は指摘されませんでした)。
人によってアレルギー反応が出る可能性はありますが、その点は事前の問診や検査を徹底するなどして十分に配慮しています。 -
エクソソームとして売られているものは、基本的に同じものと考えてよろしいのでしょうか?
出典
- 1 Mathieu M, Martin-Jaular L, Lavieu G, Thery C. Specificities of secretion and uptake of exosomes and other extracellular vesicles for cell-to-cell communication. Nat. Cell Biol. 2019, 21, 9-17.
- 2 Becker A, Thakur BK, Weiss JM, Kim HS, Peinado H, Lyden D. Extracellular vesicles in cancer: Cell-to-cell mediators of metastasis. Cancer Cell. 2016, 30, 836-848.
- 3 Bin C , Junrong C, Yating W, Zhaohua J. Exosomes Are Comparable to Source Adipose Stem Cells in Fat Graft Retention with Up-Regulating Early Inflammation and Angiogenesis . Plast Reconstr Surg. 2019, 144, 816e-827e.
- 4 Han Y, Bai Y, Yan XL. Co-transplantation of exosomes derived from hypoxia-preconditioned adipose mesenchymal stem cells promotes neovascularization and graft survival in fat grafting. Biochem Biophys Res Commun. 2018, 497, 305-312.
- 5 Chen K, Xiong J, Xu S. Adipose-Derived Stem Cells Exosomes Improve Fat Graft Survival by Promoting Prolipogenetic Abilities through Wnt/β-Catenin Pathway. Stem Cell Int. 2022, published online